「むしろローマにはメリットしかない」
『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』もウディネーゼ戦でのペッレグリーニに対し、チーム最低の6をつけながらも、「ずっとブーイングされてプレーするのは簡単なことではない。これはローマが円滑に進めるために解決されなければならない問題だ。今の状況に苦しんでいるが、それでもなんとか上手くやっている」とサポーターのブーイングは受け入れられないものだと非難している。
ユリッチが新監督に就任したローマは、ウディネーゼに3-0と快勝。今季の初勝利を手にした。今季は混戦模様で、首位は無敗のトリノが立つが、ローマとの勝ち点差は5しか離れていない。十分に挽回のチャンスはある。ただ、不安なのは経営陣のローマに対する今後の動向だ。
フリードキン・オーナーは23日、プレミアリーグのエバートンを正式に買収。これで所有するクラブは、ローマとフランスのナショナル・ドゥ(4部リーグ)に所属のカンヌに加えて3つ目となった。
フリードキン親子は連名でローマ公式サイトにおいて、「エバートン買収がローマに対する影響は及ばない。むしろローマにはメリットしかない」と今後もローマに対して、これまでと変わらないエネルギーを費やすと強調し、サポーターの不安に対し、すぐに反応した。
しかし、デ・ロッシをトリゴーリアから追い出し、その上、目標と掲げるCL出場権を逃すようなことになれば、ロマニスタの怒りは再び沸点に達することになるだろう。ローマに帝国時代の“パクス・ロマーナ(ローマの平和)”と呼ばれたような平穏な日々が、果たして訪れるのだろうか。
(文:佐藤徳和)
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