善か悪か、それが「ロマニスタである男の宿命」
怒りの対象はクラブ幹部だけでなく、主将のロレンツォ・ペッレグリーニ、副キャプテンのジャンルカ・マンチーニ、ブライアン・クリスタンテといったチームの重鎮にも向けられた。3人はスタメン発表のアナウンス時だけでなく、ボールを持つ度にブーイングを浴びた。
ロ・モナコ・ディレクターは「ローマのカピターノというのは、サポーターとの間でしばしば意見が分かれるものだ。(フランチェスコ・)トッティやデ・ロッシでさえも、困難な時にアンチサポーターから怒りの矛先を向けられている。我々のラジオ番組に、ちょうどジュゼッペ・ジャンニーニがゲスト出演してくれたのだが、彼もまたペッレグリーニと同じようにサポーターとの間で意見が分かれた選手だった」
「これは、ローマ生まれで、ロマニスタである男の宿命でもある。全ての試合で、スーパーなプレーを見せるか、あるいは、抗議されるか、そのどちらでしかないのだ」と説明する。
そして、”イル・プリンチペ(王子)”の愛称で愛されたジャンニーニは、そのラジオ番組でローマ市内のアマチュアクラブ、ALMASの後輩でもあるペッレグリーニに対し、「普通のことだ。私も経験したし、(ブルーノ・)コンティや(ロベルト・)プルッツォもブーイングを受けた。選手のキャリアには、上手く行かない時期があるものだ」と自らもサポーターから、非難されたことを強調。
「前を向き、サポーターの声に対応するにはバランス感覚が必要だ。彼はその資質を持っているように思う。これまで大きな論争を引き起こすこともなく、常にチームに貢献してきた。時間をかけて待つ必要がある。選手は常に100%の状態ではない」と、カピターノを擁護した。