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【独占情報コラム】ローマ、デ・ロッシ電撃解任はなぜ起きた。「これは確実なことだが…」繰り返されたカオスの原因

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

無惨にも散ったロマニスタたちの希望

 現地時間9月18日8時55分、ローマは、ダニエレ・デ・ロッシ監督の解任を正式発表する。7時30分、ローマのトレーニングセンター、トリゴーリアに到着し、スタッフと共にその日のトレーニングについてミーティングを行っていた。そして、すぐにフリードキン親子から呼び出され、指揮官解任を伝えられたという。その後、デ・ロッシは愛車のランボルギーニ・ウルスで、トリゴーリアを去っていくが、笑顔でサポーターのサインにも応じた。

 すぐに、メディアからは後任候補が報じられ、ステファノ・ピオリ、マウリツィオ・サッリ、マッシミリアーノ・アッレグリらの名が挙がった。しかし、イバン・ユリッチの代理人がトリゴーリアを訪れることが明るみに出ると、ユリッチも到着。このクロアチア人監督がローマの新監督となり、その日の午後から、トレーニングの指揮を執った。

 この10年で8人目のローマ指揮官となったユリッチは、トリノでの手腕が高く評価されるが、最高位はベローナ時代とそのトリノ時代にマークした9位。ビッグクラブでの経験もない。熱血漢ではあるが、トリノ時代にはダビデ・バンニャーティ・スポーツディレクターとのつかみ合いに発展するほどの言い争いも大きな話題となった気性の激しい監督である。

 デ・ロッシ解任劇は、ジョゼ・モウリーニョ前監督の首を切ったときと全く同じやり方だった。1月16日にモウリーニョもトレーニングのために朝、トリゴーリアに到着し、間もなく解任を告げられている。そして、後任に指名されたのが、デ・ロッシだった。

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