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イタリアの首都クラブが崩壊の危機に直面している。昨季途中から指揮を執るデ・ロッシ監督が解任されたのだ。この突然の解任劇について、イタリア日刊紙『イル・ロマニスタ』のダニエレ・ロ・モナコ・ディレクターに直接話を聞くことができた。ファンの怒りのボルテージが急上昇しカオスな状況となっているローマの今に迫る。(文:佐藤徳和)
彼らが大切にするもの。それは…
“Morto un papa se ne fa n’altro.(教皇が死んでも、別の人間が教皇になる)”。
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「人の代わりはいくらでもいる」という意味のローマの諺だ。しかし、ASローマの監督は、いくらでも代えがいるわけではない。その監督が、“Figli di Roma(ローマの子たち)”であれば、なおさらのことだ。
例え成績が悪くても、容易に後継者を選ぶわけにはいかない。ローマのオーナーを務めるダンとライアンのフリードキン親子は、ロマニスタたちが希求するものを、感じ取ることはできなかったようだ。
彼らが大切にするもの。それは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得ではなく、ローマの子らと勝利の美酒と敗北の落胆を共有することなのだ。アメリカにおけるトヨタのディーラー会社を運営するフリードキン・ファミリーは、世界に数台しかない年代ものの車を乗り捨て、どこにでもあるような車に乗り換えていった。
それは青天の霹靂だった。誰もが全く予想していなかったアナウンスだった。デ・ロッシはその日の朝もいつものように過ごしていた。