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バルセロナの下部組織で育った選手は、世界各地で活躍を続けている。リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタのように、そのままトップチームに昇格して主力になった選手もいれば、道半ばでクラブを離れ、他のチームで飛躍を遂げた選手もいる。今回は、様々な理由でバルセロナを離れ、ほかのクラブで一流になった選手を紹介する。
DF:アレハンドロ・グリマルド(スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1995年9月20日(28歳)
所属クラブ:レバークーゼン(ドイツ)
2023/24リーグ戦成績:33試合10得点15アシスト
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アレハンドロ・グリマルドは、12歳だった2008年にバルセロナの下部組織(カンテラ)に加入し、2011年9月にバルセロナBの選手としてスペイン2部リーグデビューを飾った。15歳11カ月15日でのデビューは、当時のスペイン2部リーグ史上最年少記録を更新する快挙で、期待を集めた。
2015/16シーズンにバルセロナBのキャプテンを任されたグリマルドは、クラブにとって期待の若手だったが、2015年11月の出来事で亀裂が生じたとされている。スペイン『RAC1』のインタビューで当時のトップチームの監督であるルイス・エンリケから声が掛からないのかと問われたグリマルドは「一切連絡を取っていない。僕だって彼と話すことなんてない」と返答。これはトップチームに呼ばないことへの不満ととられ、シーズン途中にベンフィカへ放出された。
その後、グリマルドは圧倒的なアシスト能力を武器に各クラブで活躍を続けた。特に2023/24シーズンに加入したレバークーゼンでは、シャビ・アロンソ監督のもと、リーグ戦33試合で10得点15アシストを記録し、ブンデスリーガ無敗優勝に大きく貢献した。この活躍はスペイン代表も見逃せず、2023年11月に28歳でA代表デビューを果たしている。
『fcbarcelonanoticias』が2021年に掲載した記事によると、グリマルドはバルセロナ在籍中、練習に真面目に取り組まず、周囲に対して100万ユーロ(約1.6億円)の高額年俸を自慢するような態度だったことがクラブ内で問題視されていたという。当時のバルセロナといえば、ジョルディ・アルバが左サイドで不動の地位を築いており、グリマルドを昇格させる理由はあまりなかったかもしれない。それでも、バルセロナを離れて成長した今の姿を見ると、その価値を改めて感じさせられるだろう。
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