「湧いてこないようなら、そもそも優勝に向いていない」
「(町田にとっては)アウェイなので、正直言って、広島があのスタジアムで負けるイメージはあまりない」と31歳の昌子は語った。「そこに乗り込むのは本当に簡単なことではなく、生半可な気持ちでは絶対に無理だ」しかし、町田の選手たちがこの挑戦に対して自らを奮い立たせることができなければ、彼らはタイトルに値しないとも明言している。
「(モチベーションが)自然と上がらなければおかしい。1位と2位が勝負することになるので、そこでモチベーションが湧いてこないようなら、そもそも優勝に向いていないと思います。この試合が今シーズン最大のターニングポイントになると思うし、自分自身もチームとしても、(気持ちが)乗ってこないようであれば、そこで萎縮しているのであれば、僕らは優勝には向いていないかな」
そして、シーズンの最後のコーナーを回り、ゴールテープが近づくにつれ、精神的な強さとレジリエンスが重要な要素となることを忘れてはならない。
シーズンのこの段階では、わずかな差こそが大きくなる。与えられるか与えられないかのPK、1つのパスの成否、ヘディングがポストに当たるか、わずかに入り込むか――これらはシーズン開幕節であっても、18節目、そして36節目においても試合結果に寄与するが、試合数が減るにつれ、すべての試合、すべての瞬間、すべてのキック、すべてのヘディング、すべてのロングスローが、突然、決定的な意味を持つようになる。
その緊張感に対処できるかどうかが、勝者と敗者を分ける。そして、町田と広島のどちらが優勝を勝ち取る力を持っているのか。この週末はそれを知ることに一歩近づく。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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