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FC町田ゼルビア「萎縮しているのであれば、優勝には向いていない」。わずかな差こそが大きくなる【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「後々響いてくる可能性がある」FC町田ゼルビアに足りなかったもの

「ゴール前での冷徹さが足りなかった」と、ミッチェル・デュークは札幌戦での引き分け後に語った。「多くのチャンスがあったが、こういった試合がタイトル争いには後々響いてくる可能性があるので、非常に悔しい」。

 日本代表の相馬勇紀も、町田の攻撃陣が守備陣の貢献に見合うプレーをする必要があると述べる。「守備陣がずっとゼロで抑えてくれているので、攻撃陣が奮起して勝ちたいです」と語った。

 一方で、広島にはその問題はなく、ミヒャエル・スキッベ監督のチームはJ1最多の61ゴールを記録し、直近の6試合すべてで複数ゴールを挙げている。また、彼らは過去3シーズンで最も安定したチームであり、2022年には勝ち点55で3位、昨年は58で3位となり、今シーズンはすでにその成績を上回っている。

 広島は今シーズン、町田を最初に破ったチームでもあり、町田はこの再戦で4月3日の2-1の敗北を雪辱したいと考えているはずだ。「本当に優勝したいし、するために来た」と、敗れた札幌戦後に相馬は語った。

「ただ、優勝だけ見ていても意味ないので、目の前の試合に集中しなければならない。世間的に言われる6ポイントゲームなので、他のチームがどうなるかはわからないが、首位と2位のチームとして、大一番というかターニングポイントがリーグのなかで絶対にあると思う。その試合が次だと思うので、勝ち点3だけを目指してやりたい」

 昌子源は鹿島アントラーズ時代にタイトルを獲得した経験があり、彼とチームメイトは再び首位に立つためには全力を尽くさなければならないことを理解している。

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