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Jリーグ 2か月前

「神様は見ていると…」清水エスパルス、秋葉忠宏監督が号泣したわけ。「普通じゃできない…」溢れ出た熱い思い【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「フットボールの神様は見ている…」

「健太の思いもそうですし、サポーターファミリーの熱い思いが健太にも乗り移ってああいうプレーが生まれたと思いますし、ボールに乗り移ってゴールに吸い込まれたと思っています。ぜひともこれを続けてもらって、われわれらしくハイレベルで正しい競争力をもってあと6試合を戦いたい」

「さらにこのクラブのエンブレムを背負ってきた輝瑠(成岡)や透吾(梅田)、阿雄依(安藤)といった選手たちもどんどんたくましく成長して、必ずやこのクラブを引っ張っていく象徴になる選手になっていってほしい」

 実は公式会見に臨む直前にも、秋葉監督は涙腺を決壊させていた。藤枝戦を終えた直後のフラッシュインタビュー。西澤の活躍を問われた指揮官は、こみあげてくる熱い思いを我慢できなかった。

「健太は特に苦しい思いをしていましたけど、しっかりとこうやって結果を出す……素晴らしいと思います。健太が点を取るところ、アシストをするところは、やはりフットボールの神様は見ていると……普段、どんな思いをもって健太がやっているか……間近で見ている者としては最高な一日だったと思います」

 フラッシュインタビューで感極まった感情を、秋葉監督は逆転勝利にわくロッカールームにもそのままもちこんでいる。選手たちによれば、藤枝戦を締める際にも指揮官は涙していたという。

 その後の公式会見でも泣いていた、とメディアから知らされた北川は「けっこう泣いていますね」と苦笑しながら、清水エスパルスユースの同期生でもある西澤の復帰と活躍に表情をほころばせた。

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