8位:アル・ガラファ(カタール)
監督:ペドロ・マルティンス
24/25リーグ戦成績:4位
総市場価値:3290万ユーロ(約52.6億円)
最高額選手:フロリネル・コマン(市場価値:700万ユーロ/約11.2億円)
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場クラブの市場価値ランキングの8位は、総市場価値3220万ユーロ(約51.5億円)を記録したカタールのアル・ガラファだ。
カタールの首都ドーハを本拠地とするアル・ガラファは、1979年に「アル・イテハド・ドーハ」として創設され、2004年に現在の名称となった。カタール・スターズリーグ(カタール1部リーグ)を通算7回制覇している強豪だが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)時代を含めアジアの頂点を決める舞台では優勝経験がない。
中国バブルが弾けた後、豊富な資金力で移籍市場をけん引しているのが中東諸国だ。アル・ガラファは今年6月、レアル・マドリードからホセルを獲得。スペイン紙『アス』が伝えたところによると、レアル・マドリード時代にチーム内最低額の280万ユーロ(約4.5億円)だったホセルの年俸は、アル・ガラファ加入によって850万ユーロ(約13.6億円)まで上昇したという。
一昔前であれば、現役のスペイン代表アタッカーが中東行きを決断するのはかなりの希少ケースだっただろうが、現在ではさほど不思議な事象ではなくなってきている。ホセルは加入理由について「成長し続けるリーグで戦うチャンス」と説明した。大金に目がくらんだわけではなく、純粋に魅力的なクラブとしてアル・ガラファを選んだ側面もあるようだ。
継続的にタイトルを獲得できるようになれば、欧州で名を馳せた名手たちがアル・ガラファに続々とやって来る未来も訪れるだろう。その頃には、ACLE出場クラブの市場価値ランキングでトップ5入りを果たしているかもしれない。