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【写真：Getty Images】

韓国に渦巻く監督解任論

　7月にサッカー韓国代表指揮官の座に就任した、ホン・ミョンボ監督。しかし、就任にまつわる過程が不透明だと国内で指摘されており、自国のサポーターからはあまり好まれていないようだ。韓国メディア『nate』は現地時間23日に、韓国代表指揮官に関する国内の反応について報じている。

　今年2月にユルゲン・クリンスマン監督を解任して以来、5ヶ月間にわたって決まっていなかった韓国代表の指揮官。そんな中、Kリーグの蔚山現代を率いていたホン・ミョンボ監督が今年7月に代表監督の座に就任することが決まっていた。

　しかし、シーズン中であるにもかかわらず自国のクラブチームから監督を引き抜いた韓国サッカー協会と、一度は残留する意思を示していたものの代表監督のオファーを受け入れた同監督に対して、蔚山ファンを中心に批判が殺到していた。

　さらに、韓国代表監督の選任過程において問題があったとされ、大韓サッカー協会技術本部のイ・イムセン総括理事が警察に立件されるというスキャンダルも。同監督は、24日にも疑念を払拭するために証人として韓国の国会に出席する予定だ。

　スキャンダルが続き、さらに今月から始まったW杯アジア最終予選でも、1勝1分ではあるものの、韓国代表は格下のパレスチナ代表やオマーン代表に対して低調なパフォーマンスが続いていた。同メディアは、「ホン・ミョンボ監督の戦術は『ソンフンミンお願い』だけだ」と題して、「引き分けと勝利でスタートしたが、大衆の反応は冷たかった。表面的にはまともな成績だが、チームの成果と戦略を巡る批判が巻き起こっている。ファンの間では、ソンフンミン依存という言葉が出るほど嘲笑されており、監督の戦術の本質は統計的なデータによるものではない」と指摘していた。

　そして、「ファンは不満を表しており、W杯決勝に進出しても応援したくないと宣言している」と言葉を続け、「すでに監督と共に大韓サッカー協会会長の辞任を要求した。今後全ての試合が重要であり、世代交代を試みながら勝利しなければいけないだろう」と、結果だけではなく内容も求められる、韓国代表指揮官が置かれている厳しい状況を伝えている。