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プレミアリーグ第5節、マンチェスター・シティ対アーセナルが現地時間22日に行われ、2-2の引き分けに終わった。退場者を出したことで後半は自陣深い位置で強固なブロックを敷くアーセナルに対して、マンチェスター・シティが試合終了間際に劇的な同点弾を決めることができた理由とは?ある選手の投入が流れを変えた。(文:安洋一郎)
マンチェスター・シティとアーセナルの“天王山”は痛み分けに
【写真:Getty Images】
“痛み分け“という言葉がこれ以上似合う試合はないだろう。
この試合の結果が今シーズンのプレミアリーグの最終順位を占う可能性もあるほどマンチェスター・シティとアーセナルの強さは拮抗しており、シーズン序盤戦での顔合わせとはいえ、大一番への注目度は高まっていた。
しかし、ハイレベルな試合を期待したファンの気持ちとは対照的な内容に終わった。マンチェスター・シティの“心臓“とも言えるロドリの負傷交代とレアンドロ・トロサールの遅延行為による退場を筆頭に、両チームともに大きなストレスを抱えながら時計の針が進んだ。
これまでのレビュー記事では、主審への言及はほとんどしたことがなかったが、この試合に関してはマイケル・オリバーのレフェリングに疑問を呈せざるを得ない。
アーセナルの1点目の場面では、自らの下に呼び出していたカイル・ウォーカーが定位置に戻る前に笛を吹いたことで、結果的にアウェイチームが有利の形となり、ジェレミー・ドクとトロサールの間で遅延行為に対するペナルティが違うなど一貫性を欠けたシーンもあった。
トロサールの退場は笛が鳴った後にボールを蹴ったことによる自業自得であることは間違いないが、試合をコントロールできていたとは言い難いだろう。
そしてこのベルギー代表FWが前半終了間際に退場となったことで試合の攻勢は大きく変わる。その時点でアーセナルが2-1とリードしていたこともあって、後半からミケル・アルテタ監督のチームは自陣に[5-4-0]のブロックを敷いて守ることを決断した。
その結果、後半のボール支配率はマンチェスター・シティが88%、アーセナルが12%と他では見たことがない片方のチームが一方的にボールを持ち続ける異様な試合展開となった。