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明治安田J1リーグ第31節、サガン鳥栖をホームに迎えた東京ヴェルディは、2-0無失点で勝ち点「3」を獲得した。ここまでチーム内得点王の活躍を見せるFW木村勇大は、得点への直接関与こそなかったものの、この日も随所で特筆すべき活躍を見せた。(取材・文:元川悦子)
著者プロフィール:元川悦子
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
東京ヴェルディはリーグ戦4連勝を記録!
【写真:Getty Images】
今季、2008年以来16年ぶりの最高峰リーグ復帰を果たし、「J1残留」を大目標に掲げてタフに戦ってきた東京ヴェルディ(東京V)。2022年6月から指揮を執る城福浩監督は「自分に課せられた最低限のミッションは残留。それ以外の具体的な目標は一切口にしていなかった」と語気を強める。
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昨季J2・3位という結果、資金規模、レンタルの若手を数多く集めたチーム編成を踏まえても、J1に残れるかどうかギリギリだろうという見方が大勢を占めていた。が、東京Vは着実にポイントを重ね、後半戦突入後は負けないチームへと変貌。8月25日の鹿島アントラーズ戦からは3連勝という快進撃を見せ、30試合終了時点で勝ち点44の6位まで順位を引き上げてきたのだ。
こうした中、9月22日にホームで迎えたのが、J2降格圏に沈むサガン鳥栖。8月9日に川井健太監督の後任として木谷公亮氏が新指揮官に就任し、チーム立て直しを図ってきたが、1分け4敗と結果が出ていない。それだけに凄まじい闘争心をむき出しにするはず。東京Vにとってはやりづらい相手に他ならなかったが、先手を取ることが重要テーマと位置づけられた。
先陣切ってその役目を遂行したのが、最前線のエース・木村勇大だ。