FW:アンドリー・シェフチェンコ(元ウクライナ代表)
生年月日:1976年9月29日
在籍期間:2006年夏~2009年夏
移籍金:4388万ユーロ(約61.4億円)
クラブ通算成績:77試合22得点10アシスト
ウクライナの矢と呼ばれた歴代最高のストライカーの1人、アンドリー・シェフチェンコのACミランでの活躍は凄まじかった。1999シーズンに加入1年目ながらリーグ戦24ゴールを決めて得点王に輝くなど、ゴールを量産。02/03シーズンにコッパ・イタリア(国内カップ)とチャンピオンズリーグ(CL)の2冠達成に貢献し、5年ぶりのスクデット獲得(セリエA優勝)に導いた03/04シーズンにはバロンドールを受賞するなど、イタリアの地で圧巻のパフォーマンスを披露していた。
シェフチェンコを獲得するために、チェルシーは2006年夏に4388万ユーロ(約61.4億円)もの移籍金を費やした。当時の市場を考えればかなり高額だったが、イングランドではシェフチェンコの輝きは完全に失われてしまった。
1年目は不慣れな右ウイング(WG)を任されるなど、ジョゼ・モウリーニョ監督の戦術になかなか適応できずに苦しみ、リーグ戦30試合に出場するもわずか4ゴールしか決めることができず。2年目は怪我に苦しんでリーグ戦17試合5得点という成績に終わるなど、不甲斐ないパフォーマンスに終わったシェフチェンコは、2008年夏に古巣のACミランへ期限付き移籍で復帰するも調子が戻らず、2009年夏にフリーで退団することとなった。
FW:アドリアン・ムトゥ(元ルーマニア代表)
生年月日:1979年1月8日
在籍期間:2003年夏~2004年秋
移籍金:1900万ユーロ(約26.6億円)
クラブ通算成績:38試合10得点6アシスト
母国でプロキャリアをスタートしたアドリアン・ムトゥは、2000年冬にインテルへ移籍するもリーグ戦10試合0得点0アシストと全く結果を残すことができず、加入からわずか半年で退団することとなった。だが、その後に加入したヴェローナでは01/02シーズンに自身初となるリーグ戦2桁得点を記録。さらに、2002年夏に移籍したパルマではリーグ戦31試合で18得点12アシストと圧巻のパフォーマンスを披露した。
その活躍により、ムトゥは2003年夏に1900万ユーロ(約26.6億円)でチェルシーへ加入した。デビュー戦となった03/04シーズンのリーグ戦第2節で決勝ゴールを決めると、この試合から3試合連続でゴールをマーク。加入直後から目覚ましい活躍を見せたムトゥは2003年のルーマニア年間最優秀選手に選出されるなど、チェルシーでも順調にキャリアを歩んでいた。
しかし、翌シーズンに就任したジョゼ・モウリーニョ監督と衝突して戦力外に。さらに、ドーピング検査の際にコカインの陽性反応がでたことで7ヵ月間の出場停止処分を科され、同選手は契約を解除されてしまった。
FW:ロメル・ルカク(ベルギー代表)
生年月日:1993年5月3日
在籍期間:2011年夏~2014年夏、2021年夏~2024年夏
移籍金:1500万ユーロ(約21億円)、1億1300万ユーロ(約158億円)
クラブ通算成績:59試合15得点3アシスト
16歳でベルギーリーグ得点王に輝くなど、プロデビュー後すぐにその名を世界に轟かせた怪物ストライカー、ロメル・ルカクは2011年夏に移籍金1500万ユーロ(約21億円)でチェルシーに引き抜かれた。しかし、当時はディディエ・ドログバやフェルナンド・トーレスらがいたことでほとんど出番がなく、2014年夏にエバートンへ完全移籍することとなった。
その後、ルカクはマンチェスター・ユナイテッドを経て2019年夏にインテルへ移籍。加入1年目からセリエAで23ゴールを記録すると、20/21シーズンにはリーグ戦36試合23得点10アシストの活躍でインテルを11年ぶりのスクデット獲得(セリエA優勝)に導き、自身はセリエA年間最優秀選手に選出された。
インテルでの活躍により、チェルシーは当時のクラブ史上最高額となる1億1300万ユーロ(約158億円)もの移籍金を支払って再びルカクを獲得した。新エースとして大きな期待を寄せられた同選手は、リーグ戦第2節と第4節でゴールを決めるなど上々のスタートを切ったが、終盤戦に差し掛かるにつれてパフォーマンスが低下。第26節以降はカイ・ハフェルツにポジションを奪われ、最終的にリーグ戦26試合8得点という期待を大きく裏切る結果に終わっている。
2022年夏には古巣のインテルに期限付き移籍で復帰すると、その翌シーズンには同じセリエAのASローマに期限付き移籍で加入。やはりルカクにはイタリアの水が合っているのか、この2シーズンではどちらもリーグ戦で2桁得点を記録しており、今夏にはナポリに完全移籍をすることになった。