CB:ハリド・ブラールズ(元オランダ代表)
生年月日:1981年12月28日
在籍期間:2006年夏~2008年夏
移籍金:1320万ユーロ(約18.5億円)
クラブ通算成績:23試合0得点0アシスト
母国のPKCヴァ―ルヴァイクでプロキャリアをスタートしたハリド・ブラールズは、2004年夏にハンブルガーSVへ移籍。ブンデスリーガで見事な活躍を見せて評価を高めた同選手は、2006年夏に移籍金1320万ユーロ(約18.5億円)でチェルシーへの移籍を果たした。
デビュー戦となったリーグ戦第3節から3試合連続でスタメンに名を連ねたブラールズは、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるチームでも順調なキャリアを歩むと思われた。しかし、その後は膝や肩の負傷により戦線離脱を繰り返し、リーグ戦第37節のアーセナル戦では前半終了間際に一発退場。相手にPKを献上してしまい、2位につけていたチェルシーが敵地で勝ち星を逃したことでマンチェスター・ユナイテッドのリーグ優勝をアシストしてしまった。
負傷やプレミアリーグの適応に苦しんだ同選手は、翌夏にセビージャへ期限付き移籍をし、2008年夏に移籍金500万ユーロ(約7億円)でシュトゥットガルトへ完全移籍。チェルシーではわずか1シーズンしかプレーすることができず、再びブンデスリーガへ戻ることになってしまった。
CB:カリドゥ・クリバリ(セネガル代表)
生年月日:1991年6月20日
在籍期間:22年夏~23年夏
移籍金:3800万ユーロ(約53億円)
クラブ通算成績:32試合2得点1アシスト
フランスのFCメスでプロキャリアをスタートしたカリドゥ・クリバリは、ヘンクを経て2014年夏にナポリへ移籍。15/16シーズンから4季連続でセリエAチーム・オブ・ザ・イヤー(年間ベストイレブン)に選出、さらに18/19シーズンにはセリエA最優秀ディフェンダーに選出されるなど、イタリアの地で世界最高のセンターバック(CB)の1人へ成長を遂げた同選手は、昨年夏に移籍金3800万ユーロ(約53億円)でチェルシーへやってきた。
チェルシーのレジェンドであるジョン・テリーが付けていた背番号26番を与えられるなど、周囲からの期待は大きかったはずだ。しかし、シーズン中に2度も監督が交代した影響もあり、プレミアリーグへの適応に苦しんだ同選手はナポリ在籍時のような圧倒的なパフォーマンスを見せることができず。今年1月にブノワ・バディアシルが加入した際にはスタメンから外されるなど、金額に見合う活躍を見せることができなかった。
マウリシオ・ポチェッティーノ新監督を迎えた23/24シーズンこそは、と言いたいところだったが、イングランドで不甲斐ないパフォーマンスを見せたクリバリは、移籍金2300万ユーロ(約32億円)でサウジアラビアのアル・ヒラルへの完全移籍が決定。チェルシー加入は同選手にとっても、クラブにとっても失敗だったと言えるだろう。