グローバル化が進むセリエA。一方でセリエBでは…
左ひざ前十字靭帯断裂により長期離脱を強いられているアタランタのジャンルカ・スカマッカの早期復帰が待たれるが、イタリア代表組以外でも所属クラブでレギュラーとしてプレーするCFは極めて少ない。
ウディネーゼのロレンツォ・ルッカ、ジェノアのアンドレア・ピナモンティ、エンポリのロレンツォ・コロンボ、カリアリのロベルト・ピッコリ、コモのパトリック・クトローネといった限られた選手ばかりで、ユベントス、インテル、ミランのビッグクラブには、イタリア人選手の点取り屋は不在だ。
もはや、イタリアで国内産のストライカーは絶滅危惧に瀕しているといっても過言ではないだろう。だが、イタリアも手をこまねき、ただ事態を傍観しているだけではない。セリエBでは、多くのイタリア人選手を揃えたクラブが増えつつあるのだ。
セリエAでのイタリア人選手が減少していることは、当コラムの『“史上最弱”のイタリア代表に未来はあるのか。セリエAで選手が育たない問題、かつての名将が提言する再生計画とは』で指摘しているが、そのセリエBでは、「イタリア人によるカンピオナート(リーグ戦)」をスローガンに、イタリア人選手の起用が顕著に増加している。