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Jリーグ 7日前

浦和レッズは“バラバラ”だった。自滅で見失った現実的な目標と募る危機感「すごく言い合ってはいましたけど…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

「あそこで1点取れてれば…」関根貴大が振り返る浦和の拙攻

 DF井上黎生人のオウンゴールによる1失点目はともかく、2失点目のPKを与える石原広教のハンドに繋がったCKは、浦和が追いかける時間帯で、裏返しの攻撃から守備が後手に回ったところから与えたものだった。

 攻撃のキーマンのひとりとして期待がかかる関根は2失点の流れについて、「相手に数的優位を作られて、自分たちが全部後追いになってしまってセカンドボールを拾われて。流れも良くなかった」と振り返る。

 それでも前半の終わりには、浦和がボールを握ってFC東京陣内まで攻め込む時間帯が続いた。それは浦和がプレーを改善したというより、FC東京が引いて守備を固めていたように見える。いわゆる“バスを停める”ディフェンスだったが、浦和はそうした押し込んだ状態からネットを揺らすことができなかった。関根も左サイドからチャンスに絡もうとしたが、ディフェンスの内側に潜り込むような効果的なフィニッシュワークができず、周りの選手との呼吸も合わなかった。

 関根は「ミドルシュートを打てるけど、打たされてる感もすごいあった」と前置きしながら、「クロスを上げるタイミング、中に入っていくタイミングは合っていなかったのかなと。中は欲しいけど外が上げられない。中が空いてるタイミングでシュートを打てない。そこの判断は必要かなと。あそこで1点取れてれば絶対、ゲームの展開が変わったので」と悔やむ。

「前の選手も、もうちょっと積極的にやっていいところでもあると思うし、もらう前からのそのイメージっていうのはすごく大事だと思うので。パス出す方もそうですし、そこを振ってくれっていうパスを出せるかどうかっていうのはすごい大事だと思いました」

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