ウクライナ代表
監督:セルゲイ・レブロフ
最新FIFAランキング:25位
9月成績(ネーションズリーグ・リーグB・グループ1):2敗(順位:4位 / 4カ国中)
UEFA EURO 2020(ユーロ2020)では史上初のベスト8に輝いたウクライナ代表だが、現在の代表チームは好結果を残すことができずにいる。
今年6月から7月にかけて開催されたEURO 2024(ユーロ2024)に臨んだウクライナ代表は、欧州で再び存在感を示すだけのタレントを揃えていた。
GKにはレアル・マドリードに所属するアンドリー・ルニンが鎮座し、アーセナルの左サイドバック(SB)オレクサンドル・ジンチェンコがクレバーなポジション取りで攻撃に優位性を持たせる。中盤には躍進著しいジローナで活躍するビクトル・ツィガンコフ、最前線にはツィガンコフと同様にジローナで名前を売り、2024/25シーズンからローマでプレーするアルテム・ドフビクと、実績のある選手たちがチームの骨子を作っていた。ほかにもチェルシーのミハイロ・ムドリク、ジェノアのルスラン・マリノフスキー、エバートンのヴィタリー・ミコレンコといった実力者たちが居並び、戦力は充実していたはずだった。
ところが、ウクライナ代表はこれといった見せ場を作ることなく、最下位でグループステージ敗退。FIFAランキングで勝るルーマニア代表(45位)やスロバキア代表(44位)、同ランキングでは6位と格上ながらも世代交代の失敗で力が落ちていたベルギー代表と同組だったことを踏まえると、少なくとも3位に入って成績上位で決勝トーナメント進出を果たしたいところだった。
9月のUEFAネーションズリーグでも、ウクライナ代表の苦悩は続いている。リーグB・グループ1では2戦2敗。アルバニア代表に1-2、チェコ代表に2-3と、複数失点を喫したうえでの敗戦だった。
至高の料理を作るための食材は足りている。後は、セルゲイ・レブロフ監督が“シェフ”として豊富な食材をどう調理するかに懸かっている。