オーストラリア代表
監督:グラハム・アーノルド
最新FIFAランキング:24位
9月成績(ワールドカップ・アジア最終予選):1分1敗(順位:5位 / 6カ国中)
2006年のアジアサッカー連盟(AFC)転籍以降、FIFAワールドカップ(W杯)・アジア最終予選で常に大きな存在感を示してきたオーストラリア代表。しかし、9月に幕を開けた同予選ではこれまでに経験したことのない不振に陥っている。
オーストラリア代表が同予選でこれほど苦しいスタートを切ることを、一体誰が予想できただろうか。5日に行われた第1節のバーレーン代表戦では相手の堅い守備に手を焼き、試合終了間際の89分にオウンゴールを献上。0-1で敗れ、ホームでまさかの黒星スタートを切った。続く10日の第2節でもインドネシア代表とスコアレスドローに終わり、1分1敗の5位に沈んでいる。
安定した強さを誇ってきたアジアの雄に、何が起こっているのだろうか。今月11日にイギリス紙『ガーディアン』が伝えたところによると、オーストラリア代表を率いるグラハム・アーノルド監督は今回のアジア最終予選2試合を振り返り「私は非常にがっかりしている」とコメント。「我々はどれだけチャンスを作れただろう? どれだけチャンスを得たのか?」と、同予選いまだ無得点に終わっているチームの決定力不足を嘆いた。
かつては、ハリー・キューウェルやティム・ケーヒル、マーク・ヴィドゥカといった豪華攻撃陣を擁していたオーストラリア代表だが、現在の代表メンバーは小粒感が否めない。得点力の低下はいまに始まったことではなく、アーノルド監督も「1年以上前から共通のテーマ」と認めている。
指揮官は「いまのところ大惨事ではない」としているが、アジア最終予選6位の中国代表、そして首位に立つ日本代表と激突する10月の結果次第では、W杯行きの切符を逃すシナリオが現実味を帯びてくる。