14位:ドルトムント(ドイツ)
【写真:Getty Images】
監督:ヌリ・シャヒン(1年目)
戦力値:79(攻撃力21、守備力19、選手層21、勝負強さ18)
昨シーズンにドルトムントはリーグ戦を5位で終えながら、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では快進撃を続けて決勝へと進出した。惜しくもファイナルでレアル・マドリードに敗れてしまったが、下馬評の低さをひっくり返しての躍進は多くの人々を驚かせた。
今夏のドルトムントはCL準優勝を経て大改革を行っており、エディン・テルジッチ監督が退任。マッツ・フンメルスとマルコ・ロイスの両ベテランもチームを去った。そんな功労者たちに代わって新たな顔となっているのが、昨シーズン途中にアシスタントコーチに就任し、今シーズンから監督に昇格したヌリ・シャヒンだ。シャヒンは昨シーズン途中から戦術的な指導を行っていたとされ、監督交代後の今シーズンも戦い方に大きな変化はない。
その中で抜群の得点力を誇るセール・ギラシやシュトゥットガルトで主将を務めていたヴァルデマール・アントン、ブライトンに最も欠かせない選手の一人だったパスカル・グロスら、各ポジションに即戦力を獲得できたのはプラスに働きそうだ。
昨シーズン後半戦に起爆剤となったジェイドン・サンチョとイアン・マートセンを期限付き移籍から完全移籍へと移行することはできなかったが、既存戦力の成長によってその穴埋めはできそうだ。特に「攻撃力」はサンチョとニクラス・フュルクルクの両名が去った中でも「21」と高く、ギラシら新戦力に加えてカリム・アデイェミやジェイミー・バイノー=ギッテンスの成長も著しい。
DFリーダーのフンメルスが去った最終ラインには新戦力のアントンに加えて、ニクラス・ジューレが復活しつつあるのはポジティブに捉えることができるだろう。「経験」という大きな武器を失ったが、若き指揮官の下で若い選手たちが力を発揮することができれば、2シーズン連続の躍進も不可能ではない。