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ダークホースはどこだ! 欧州CL戦力値ランキング11~20位。最新メンバーを分析。サプライズを起こしそうなのは?

text by 編集部 photo by Getty Images

19位:LOSCリール(フランス)

リール
【写真:Getty Images】

監督:ブルーノ・ジェネジオ(3年目)
戦力値:73(攻撃力18、守備力18、選手層17、勝負強さ20)

 昨シーズンまで率いたパウロ・フォンセカの手腕によってリールは再びリーグ・アンで上位争いに参戦する力をつけた。指揮官は今夏にミランへと引き抜かれてしまったが、後任に招聘したブルーノ・ジェネジオは、スタッド・レンヌを2021/22シーズンから2シーズン連続での4位フィニッシュに導くなど実績も十分だ。

 今夏の移籍市場ではレニー・ヨロがマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれ、背番号10を背負っていたユスフ・ヤズジュも契約満了に伴い退団。トーマス・ムニエやアイサ・マンディらベテラン勢と10代の若手選手を獲得したが、昨シーズンのメンバーとの比較では戦力ダウンを余儀なくされた。「選手層」にも若干の不安がある。

 それでも、主力の大半は残留しており、前線にはカウンターで圧倒的な強さを発揮するエドン・ジェグロヴァやジョナサン・デイヴィッドの両名は健在だ。敵陣ボックス内に押し込んだ際は、チアゴ・メンデスやムニエら大外を駆け上がる攻撃が持ち味のウイングバック(WB)を含めた厚みのある攻撃も魅力的である。

 このチームの最大の武器が本拠地での圧倒的な「勝負強さ」だ。昨シーズンのリーグ・アンではホームで最多となる勝ち点37を獲得し、UEFAカンファレンスリーグや国内カップ戦を含めた全公式戦でも本拠地スタッド・ピエール=モーロワでは2度しか敗れなかった。

 今シーズンのCL出場に向けたプレーオフでも「勝負強さ」は健在で、大型補強を行っていたジョゼ・モウリーニョ監督率いるフェネルバフチェとの試合では延長戦終了間際に勝ち越し。サポーターの声援を受けることで、彼らの力は最大限に発揮される。敵地で戦う際はビッグクラブも侮れない存在だろう。

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