11位:ユベントス(イタリア)
【写真:Getty Images】
監督:チアゴ・モッタ(1年目)
戦力値:80(攻撃力19、守備力21、選手層21、勝負強さ20)
今夏にユベントスは4年ぶりに監督交代を決断した。功労者であるマッシミリアーノ・アッレグリがチームを去り、後任には昨シーズンにボローニャをクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に導いたチアゴ・モッタを新監督へと招聘した。
今夏の移籍市場ではモッタ新監督の戦術にフィットする可能性が高い選手を数多く補強した。中盤でフィルルターとなりつつ、パスワークにも絡めるドウグラス・ルイスとケフレン・テュラムやアタランタの中心であったトゥーン・コープマイネルス、フランシスコ・コンセイソンやニコ・ゴンザレスといったウインガーも獲得。これによって「選手層」にさらなる厚みがもたらされた
アドリアン・ラビオやヴォイチェフ・シュチェスニー、アレックス・サンドロら長年の功労者もチームを去ったが、今夏のセリエAのクラブで最高額の移籍金を投じた大型補強によって間違いなく戦力アップに成功している。
その中で開幕から目を見張るのが「守備力」の向上だ。開幕4試合すべてでクリーンシートを達成するなど、かつてセリエAを連覇していたころの堅守を彷彿とさせる堅い守備で失点を許していない。主将のダニーロの出場機会が減っているのは気がかりだが、ブレーメルとフェデリコ・ガッティのコンビは補完性抜群で、ミランから加入したピエール・カルルも右サイドバック(SB)のポジションで好パフォーマンスを披露している。
中盤のクオリティの高さと「選手層」は新加入選手の顔ぶれをみれば明らかだ。新10番のケナン・ユルティズらアタッカー陣も強力な中で、「攻撃力」を「19」としたのは、良くも悪くもドゥシャン・ヴラホビッチ次第だからである。代役がいないことから、他のクラブよりもストライカーの重要度が高く、彼がチャンスを外してしまえば勝ち切れる試合も勝てなくなってしまう。ヴラホビッチの出来が今シーズンのユベントスの成績を左右すると言っても良いだろう。
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