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Jリーグ 2か月前

なぜ安部大晴はいつも笑顔なのか? V・ファーレン長崎で愛される20歳の魅力は「スキルと頭の回転。あとは…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 椎葉洋平 photo by Getty Images

いわきFC対策「とにかく今日は…」

「いわきは本当に前への矢印が強いチームなので、矢印を後ろ向きにしよう」(下平隆宏監督)と、いつものような後方からのビルドアップではなくロングボールを選択し、いわきの背後のスペースへとシンプルに長いボールを蹴って、フアンマを中心とする前線3人を走らせた。

 また、守備では1-1で引き分けた前節・清水戦から最終ラインの2人を変更。「しっかり跳ね返せる、潰せるヴァウドの起用だったり、青木(義孝)の起用だったり。とにかく今日は守備をベースに考えて起用しました」と下平監督は試合後、今季17得点の谷村海那と7得点の有馬幸太郎らを警戒したものだったと明かした。

 一方で、中盤は変更なし。不動の秋野央樹とマテウス・ジェズスに加え、安部が名を連ねた。

 ただ、試合序盤にペースを握ったのはホームで戦ういわき。素早い攻守の切り替えでボールを奪われても即時奪還し、早速谷村が決定的なシュートを放つ。

 また、攻撃時にはアンカーの下田栄祐を中心として中央へのパスを差し込み、守備時の立ち位置がやや定まらない長崎を押し込んでいく。

 このままいわきが試合を掌握するかに思われたが、長崎は安部の一蹴りとフアンマの高さで試合の流れを取り戻す。

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