いわきFC対策「とにかく今日は…」
「いわきは本当に前への矢印が強いチームなので、矢印を後ろ向きにしよう」(下平隆宏監督)と、いつものような後方からのビルドアップではなくロングボールを選択し、いわきの背後のスペースへとシンプルに長いボールを蹴って、フアンマを中心とする前線3人を走らせた。
また、守備では1-1で引き分けた前節・清水戦から最終ラインの2人を変更。「しっかり跳ね返せる、潰せるヴァウドの起用だったり、青木(義孝)の起用だったり。とにかく今日は守備をベースに考えて起用しました」と下平監督は試合後、今季17得点の谷村海那と7得点の有馬幸太郎らを警戒したものだったと明かした。
一方で、中盤は変更なし。不動の秋野央樹とマテウス・ジェズスに加え、安部が名を連ねた。
ただ、試合序盤にペースを握ったのはホームで戦ういわき。素早い攻守の切り替えでボールを奪われても即時奪還し、早速谷村が決定的なシュートを放つ。
また、攻撃時にはアンカーの下田栄祐を中心として中央へのパスを差し込み、守備時の立ち位置がやや定まらない長崎を押し込んでいく。
このままいわきが試合を掌握するかに思われたが、長崎は安部の一蹴りとフアンマの高さで試合の流れを取り戻す。