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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~10位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

7位:レヴァークーゼン(ドイツ)

レバークーゼン
【写真:Getty Images】

監督:シャビ・アロンソ(3年目)
戦力値:84(攻撃力22、守備力19、選手層21、勝負強さ22)

 昨シーズンにブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げたレヴァークーゼンが、今シーズンはドイツ王者としてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に臨む。

 今夏の移籍市場では何人かの選手は移籍したが、昨季の優勝に貢献した主力メンバーの大半を維持することに成功。3バックの右センターバック(CB)で出場機会を得ていたヨシプ・スタニシッチが所属元のバイエルン・ミュンヘンに帰還し、同ポジションで出ていたオディロン・コスヌもアタランタへと去ったが、パリ・サンジェルマンからノルディ・ムキエレを獲得したことで戦力ダウンは最低限に免れた。

 このチームの最大の魅力は、昨季のリーグ戦だけで89ゴールを決めた「攻撃力」だろう。それも特定の選手に依存をしているわけではなく、ストライカーからウイングバック(WB)まで幅広い選手が得点を量産している。その中心であるフロリアン・ヴィルツは今季も好調を維持しており、ブンデスリーガでは開幕から3試合で3ゴールを決めている。CL出場チームの中でも上位の「22」も納得の数字だろう。

 しかし、「守備力」は昨季との比較でも不安を残している。今季は開幕から失点が多く、ブンデスリーガ3節終了時点で6失点。昨季の34試合で24失点しか喫しなかったことを踏まえると、増えているのは明確で、あっさりと崩されるシーンも少なくない。今夏の移籍市場で退団の噂もあったヨナタン・ターを筆頭に、もう一度、帯を締めなおす必要がある。

 昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)でアタランタに敗れた中でも「勝負強さ」を「22」と高い数値に設定したのは、試合終了間際での得点の多さからだ。昨シーズンに戦った公式戦53試合で後半アディショナルタイムに17ゴールも生まれており、土壇場で試合を振り出しに戻すことや勝ち越すことが多かった。今季は第2節でライプツィヒに敗れてしまったが、「負けない力」は、リーグ戦はもちろん、CLのようなトーナメントで勝ち上がるためには欠かせない力だ。

 ドイツ勢からすると、およそ1ヶ月のウィンターブレイク明けにリーグフェーズ第7戦が控えていることは不利に働くかもしれないが、不可能だと思われたことを可能にしたシャビ・アロンソ監督が率いるチームであれば、慣れない日程も乗り切れるだろう。

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