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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~10位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

8位:バルセロナ(スペイン)

バルセロナ
【写真:Getty Images】

監督:ハンジ・フリック(1年目)
戦力値:83(攻撃力23、守備力20、選手層20、勝負強さ20)

 ハンジ・フリック監督の就任でバルセロナが生まれ変わった。前任のシャビ・エルナンデスは今以上にクラブが戦力的にも財政的にも苦しかった状況でチームを立て直した功労者であり、レジェンドであることも変わりないが、トーナメントに弱いのが弱点だった。

 フリック新監督はバイエルン・ミュンヘン時代にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制した経験があり、その他のカップ戦優勝経験も豊富。ドイツ代表では成功を収めることができなかったが、少なくともシャビ監督よりはトーナメントの戦い方を熟知しており、それが「勝負強さ」の向上に繋がる可能性が高い。

 フリック監督の就任によって大きく成長したのが「攻撃力」だ。スペイン代表でのユーロ2024(EURO2024)優勝を経てラミン・ヤマルのスケールはさらに大きくなり、指揮官のバイエルン時代の教え子であるロベルト・レバンドフスキも開幕から絶好調。左ウイング(WG)へとポジションを移したラフィーニャはバルセロナで最高のフォームを維持しており、新加入のダニ・オルモも多くの得点に絡んでいる。

 一方の「守備力」は怪我人の影響もあって不安な点も多い。本来は軸として計算されていたロナルド・アラウホが7月に行われたコパ・アメリカでハムストリングを痛める大怪我を負ってしまい、ボランチとセンターバック(CB)の両ポジションを高いクオリティでこなせるアンドレアス・クリステンセンもアキレス腱を負傷。そのため、昨季途中に序列を下げていたイニゴ・マルティネスが、17歳のパウ・クバルシの相方を務める形が続いている。

 「選手層」はカンテラから成長著しい若手選手が台頭していることもあって薄くはないが、CL優勝に向けて盤石な布陣が揃っているとは言えない。特に、代えが効かないのが36歳のレバンドフスキで、控えは本職がワイドポジションのフェラン・トーレスか、昨季のバルセロナBで得点王に輝いた22歳のパウ・ビクトルのどちらかになるだろう。彼らが結果を残す可能性もあるが、やや心許ないのも事実だ。

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