FW:ニクラス・ベントナー(元デンマーク代表)
生年月日:1988年1月16日
在籍期間:2012年夏~13年夏
移籍金:レンタル
クラブ通算成績:11試合0得点0アシスト
ニクラス・ベントナーはアーセナルからレンタルでの加入だったが、全く不要な補強だった。
ユベントスは市場閉鎖間際の8月31日に、アーセナルからベントナーを獲得。前線補強の必要性があったため、150万ユーロ(約2.1億円)と言われるレンタル料で慌てて獲得した形だった。
すでに開幕していたシーズンで出遅れたベントナーがようやく起用できるコンディションになったのは10月末。だが、2試合に先発したあとはもうスターティングメンバーに名を連ねることはなかった。12月にはももの負傷で離脱。シーズン後半戦は最終節に途中出場しただけだった。
アーセナル時代から素行に問題があったベントナー。負傷離脱で母国に戻っているときには、飲酒運転で逮捕されている。ピッチ上で何もできず、ピッチの外でトラブルを起こしただけの1年だった。
FW:マルセロ・サラス(元チリ代表)
生年月日:1974年12月24日
在籍期間:2001年夏~05年夏
移籍金:2500万ユーロ(約35億円)
クラブ通算成績:32試合4得点3アシスト
元チリ代表のマルセロ・サラスは、ユベントスの歴史でも最大級の期待ハズレ補強として認識されている。
サラスは1998年にラツィオに加入し、すでにイタリアで結果を残していた。ユベントスは2001年夏にジネディーヌ・ジダンをレアル・マドリードに放出。その移籍金で当時注目されていたサラスを引き抜いた。
だが、01年10月のボローニャ戦で右ひざ前十字じん帯を負傷して01/02シーズンの残りを棒に振った。翌シーズンに復帰したものの、かつてのフォームには戻らず、03年夏以降は南米にレンタル。05年夏にフリーで古巣のウニベルシダ・デ・チレに移籍した。
ラツィオで大活躍だったサラスには、ミランやインテル、パルマといった国内の強豪のほか、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナル、バルセロナといったイタリア国外のクラブも関心を示していたとされている。熾烈な争奪戦の末に獲得したビッグネームが、まさか4得点に終わるとは誰も思っていなかった。