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毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
11位:柏レイソル
【写真:Getty Images】
【IN】
• 手塚康平[鳥栖/新加入]
• 垣田裕暉[鹿島/新加入]
【OUT】
• 山本桜大[栃木/期限付き]
• 武藤雄樹[相模原/完全移籍]
• 高嶺朋樹[KVコルトレイク(ベルギー)/完全移籍]
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柏レイソルの主軸であり、チームの心臓として働いていた高嶺朋樹の海外移籍が痛かったのは間違いない。サガン鳥栖から加入した手塚康平は高嶺朋樹ほどの運動量とトランジションの強度を持ち合わせているわけではないが、そのキック精度とボール保持のビジョンは確かなものがある。速さを選択し続ける柏にとって、手塚の加入はテンポを管理する上で重要な選手となりそうだ。さらに細谷真大への一発回答のスルーパスなどにも期待できる。
さらに柏はもう1人、垣田裕暉を補強している。大柄なストライカーだが、しっかりとプレッシングも行うことができる選手だ。[4-4-2]のハイプレスとミドルプレスを基盤に戦うチームにとって、ファーストプレスラインの強度と上手さは必要不可欠。垣田の加入により柏は高さと守備強度を担保しつつ、クロスからのフィニッシュという選択肢を持つことができるようになった。
じわじわと降格圏が近づいてきている中、今一度守備強度を高めつつ、ショートカウンターからゴールを仕留め切りたいところだ。手塚の加入によってセットプレーという武器も手にすることができた。高嶺の抜けた穴は確かに大きいが、手塚と垣田の加入により戦力アップにも期待できる。