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日本代表 1週間前

「まあ、僕は勝てば…」上田綺世は冷静の中にも確かな闘志「1人しか出られないんで」サッカー日本代表エースへの歩み【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

静かに燃える闘志「1人しか試合に出られないんで」

「次(の10月)が大事だと思う。サウジ(アラビア)とオーストラリアを叩けば、ほぼほぼ(W杯に)行けるんじゃないかと思うので、次に集中したいです」と上田の2点目をお膳立てした伊東純也も話していたが、前半戦の山場である次のシリーズはまさに勝負どころ。そこで連続得点をして、日本を4連勝へと導くことができれば、上田綺世は名実ともにエースとして確固たる地位を築くことができるはずだ。

「1トップは1人しか試合に出られないんでね、結局、結果を出している選手が出れるんだろうし、信頼も勝ち取れるんだろうし。結局はそこになってくると思うんで。今の代表には航基君や真大(細谷=柏)といったいい選手がいて、それぞれに武器があると思いますけど、それをいかに出して結果を残すかということなんで、僕も刺激を受けて、成長していきたいです」と本人も9月シリーズ期間中に静かに闘志を燃やしていた。

 代表で結果を出し続けるためには、やはり所属先のフェイエノールトでの存在感を引き上げ、数字を残すことが重要。9月19日(日本時間20日未明)からはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)も開幕し、試合日程が過密になってくる。そうなれば彼の出場チャンスも巡ってくるはずだ。

 新フォーマットになったCLではレバークーゼン、ジローナ、ベンフィカ、ザルツブルク、マンチェスター・シティといった強豪との対戦が控えており、そこで目覚ましい成果を挙げれば、かつてザルツブルクからリバプールに引き抜かれた南野のような飛躍も起こり得る。上田にはもう一段階上のステージに辿り着いてほしいところ。今回の2ゴール1アシストを大きな弾みにしてくれれば理想的だ。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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