11位：旗手怜央

生年月日：1997年11月21日
所属クラブ：セルティック（スコットランド）
市場価値：1000万ユーロ（約16億円）

　11位にランクインしたのはセルティックでプレーするMF旗手怜央だ。その市場価値はDF町田浩樹と並んで1000万ユーロ（約16億円）の大台に達している。

　現在26歳の旗手は、21/22シーズンの冬の移籍マーケットでセルティックへ完全移籍を果たした。移籍後最初の出番となったスコティッシュ・プレミアシップ第21節ハーバニアン戦で先発に名を連ねると、ゴールは生まれなかったものの、抜群の視野の広さとチャンスメイク能力を発揮してこの試合のマン・オブ・ザ・マッチ（MOM）に選出。瞬く間に目の肥えたTIMS（セルティックサポーターの愛称）の心を鷲掴みにした。

　そこから今季まで、スコットランドの名門で公式戦92試合に出場しているが、すべてが順風満帆にいったわけではない。旗手にとって昨季は苦しいシーズンとなった。

　新たに就任したブレンダン・ロジャーズ監督の下で、シーズン序盤は途中出場の試合が続く。その後、徐々に定位置を取り戻すことに成功したが、今度は負傷離脱によって戦線を離れることになってしまった。怪我を治したシーズン終盤は先発出場を続けてチームのリーグ3連覇に貢献したとはいえ、最終的にリーグ戦の出場は16試合どまり。一昨季はアンジェ・ポステコグルー（現トッテナム監督）の下でリーグ戦32試合に出場し、圧巻の6ゴール8アシストを記録していたことを考えると、昨季は不完全燃焼感が否めないだろう。

　在籍3年目の今季は、ここまでリーグ戦全試合に先発出場中だ。まだシーズンは始まったばかりだが、旗手は既に2ゴールを記録しており、その調子の良さが伺える。持ち前の能力を最大限発揮するために、今季こそは大きな怪我無くシーズンを駆け抜けて欲しい。