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【写真：Getty Images】

ファティ復活の日は…

　バルセロナに所属するFWアンス・ファティの復活の日が近づいてきたようだ。ハンジ・フリック新監督が就任したクラブに舞い戻った“元神童”は、果たして背負うものに応えることができるだろうか。負傷からの回復状況に注目が集まる中、スペインメディア『Relevo』が、現地時間10日にその詳細を伝えた。

　バルサに復帰後、すぐに右足裏を負傷し、離脱が続いていたファティ。しかし、これは昨季に苦しんだ筋肉系の負傷とは関連がないものとみられ、すでに回復し、チームの全体トレーニングに参加している。『Relevo』は「何も問題がなければ、週末のジローナ戦でのメンバー入りが決まっている」と伝えており、緑色のピッチ上で躍動する、“ブラウグラナ”の背番号10を目にできる日が近い模様だ。また、プレシーズン中からフィジカルコンディションとパワーの向上に力を入れていたようで、同メディアはその進化した体格を「まるでバイクのようだ」と形容している。

　コンディションの良さが各方面からささやかれる中、議論を呼んでいるのが、そんなファティをどのポジションで使うのか、という問題だ。昨夏に1度クラブを離れるまで、彼の主なポジションは、左ウイングだった。しかし、MFダニ・オルモの加入やFWラミン・ヤマルの台頭など、チーム状況は変化しており、現在、そのポジションにはFWラフィーニャがいる。そのため、前節のバジャドリー戦でハットトリックを達成するなど、まさに今、旬を迎えているブラジル代表、そして右ウイングの“神童”ヤマルと共存共栄できる、センターフォワードでの復帰が予想されている。

　プレシーズン中、フリック監督は「ファティには9番としてプレーするオプションもある」と語っていたが、その可能性が現実味を帯びてきたようだ。「彼はトレーニングですでに9番としてプレーしており、フィニッシュワークの練習をする姿も確認されている」と、ストライカーの役割を習得中であることも伝えられている。やはりバルサの10番はピッチの真ん中で躍動するものなのか。注目のラ・リーガ第5節、ジローナ対バルセロナの一戦は、日本時間15日夜23時15分にキックオフする。