サッカー日本代表 最新ニュース
サッカー日本代表は現地時間10日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)でバーレーン代表と対戦する。7-0という圧倒的なスコアで中国代表を破った日本代表は、「ワールドクラス」と呼ぶにふさわしいのか。日中両指揮官、そして、世界最高峰の舞台で戦う三笘薫の言葉に耳を傾ける。(取材・文:ショーン・キャロル)
プロフィール:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
サッカー日本代表は「ワールドクラス」なのか?
これはたった1試合であり、しかも相手は極めて弱いチームであったが、日本が先週の木曜日に中国代表を7-0で圧倒したことで、現在の日本代表がこれまでのどのチームとも異なる怪物であることが再び示された。
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近年の歴史では、サムライブルーはワールドカップ3次(最終)予選の初戦で苦戦してきた。2021年にはホームでオマーン代表に1-0で敗れ、その5年前にはUAE代表に2-1で逆転負けを喫している。さらにその4年前には、アルベルト・ザッケローニ率いる日本代表は、吉田麻也の94分のヘディングでかろうじて北朝鮮に1-0で勝利している。
そのため、今回も粘り強い相手との対戦で、またもや苦戦するのではないかという懸念があった。特に、中国代表を率いるブランコ・イバンコビッチ監督は、3年前にオマーン代表を指揮しており、大阪で日本代表を下したことは記憶に新ししい。しかし、そうした不安はすぐに払拭され、遠藤航が12分にヘディングで先制ゴールを決め、日本代表は大勝への道を切り開いた。
「まずは日本の勝利を祝福したい」と、イバンコビッチは自国が日本代表に対して喫した史上最大の敗北であるとともに、さらにワールドカップ予選でも過去最大の敗北を経験した後に語った。
「我々にとっては厳しい試合だった。試合前にも述べたように、日本代表は非常に強いチームだった。アジアではトップチームであり、実際にはアジアだけでなく、ワールドクラスのチームだ」
これは、クロアチア代表やイラン代表でワールドカップを経験した30年以上のキャリアを持つ指導者による非常に高い評価である。しかし、「ワールドクラス」とは一体何を意味するのだろうか。