所属クラブではシャドウでプレーも「やってることが違う」
鎌田に関して言うと、今季赴いた新天地のクリスタル・パレスで今のところ右シャドウでの出場が多いという点で、少しアドバンテージがありそうだ。
しかし、本人は「やってることが違うんで。パレスと違って今の代表はつねにボールを持てる立場。パレスはどちらかというと、ボールを取ってからのショートカウンターだったりっていうのが多いんで」と異なる役割だと捉えている。代表ではより攻撃的タスクを押し出すべきだと意識しているという。
「たぶん強豪国や自分たちより強い相手になると、下がってタメを作るとか、ボランチのサポートは必要になってくると思いますけど、今はそこをやらなくても基本的にはボールを持てる。どちらかというと前に残ってる方がいいと思うんで。もちろん相手や時間帯を見ながらやりますけど、しっかりゴール前の方に行くことが大事かなと思います」と彼はシャドウで出場した場合は、フィニッシャーとして貪欲に得点を狙いにいく構えだ。
今のクリスタル・パレスの指揮官、オリヴァー・グラスナー監督がフランクフルトを率いていた頃の鎌田も、シャドウに入ってゴール・アシストという目に見える結果を残した時期がある。もちろん当時と全く同じプレーを今の代表で見せられるわけではないが、前向きなイメージは作りやすい。