ST:鎌田大地
【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月5日(28歳)
所属クラブ:クリスタル・パレス(イングランド)
24/25リーグ戦成績:3試合0得点
日本代表通算成績:33試合7得点
オーストラリア代表との戦いを見る限り、バーレーンは中国以上にサイドへのケアを重要視する可能性がある。基本形は4-4-2だが、自陣にボールが入ってきたときにはボランチの2人がDFラインに吸収されて6バックを形成していた。
サイドのポケットとゴール前は固く閉ざされていたが、その分バーレーン側のアタッキングサード〜バイタルエリアは手薄だった。そのポジションで違いを作れる選手こそ鎌田大地である。今年5月、ラツィオ所属時にセリエAのインテル戦でペナルティエリアの外からゴールを奪い、クリスタル・パレスに移籍した今季もチェルシーを相手に惜しいミドルシュートを放っている。
また、鎌田はチャンスメイクにも長けており、相手の注意が自身に向いたときには周囲の選手を使うこともでき、右の伊東純也や後方の守田英正とのコンビネーションにも注目が集まる。中国戦では久保建英が躍動しただけに、鎌田も負けられない。
ST:南野拓実
【写真:Getty Images】
生年月日:1995年1月16日(29歳)
所属クラブ:モナコ(フランス)
24/25リーグ戦成績:3試合1得点
日本代表通算成績:60試合23得点
中国戦で2ゴールを記録した南野拓実は、2シャドーの一角に入って出色のクオリティを示した。相手が日本の両ウイングに対応するため5バックに移行した後半、南野は真ん中で自由を得て躍動した。
バーレーン戦でも同じ状況が散見されると予想され、先のオーストラリア代表戦では6バックを形成する場面があった。つまり、ともすれば中国戦よりも南野にチャンスが転がって来る可能性さえあるということだ。
その上、南野は得点以外での貢献も著しい。直接スコアに繋がったわけではないが、中国戦の前半はデコイとして三笘薫にドリブルスペースを作り、1対1を仕掛けやすい状況をもたらした。三笘がチャンスメイクを頻繁に行えたのは、南野の献身的な働きと無関係ではないだろう。バーレーン戦でも同じ活躍ができれば、相手は危機的な状況に陥るはずだ。
CF:小川航基
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年8月8日(27歳)
所属クラブ:NECナイメヘン(オランダ)
24/25リーグ戦成績:3試合1得点
日本代表通算成績:4試合5得点
FWの裏抜けを期待できる状況がほぼないことを考えると、バーレーン戦は総合力の高いCFが抜擢されるはずだ。先のオーストラリア代表戦で、中東のチームは自陣ペナルティエリア内に4〜5人の選手を配置し、執念すら感じるほどシュートブロックやクリアに足を伸ばした。
オランダで活躍する小川航基は昨シーズンから好調をキープしており、今季も開幕間もない中で3試合に出場して1ゴールをマークしている。得点を奪うだけでなく、小川はエールディビジでポストプレーやチャンスメイクでも能力を発揮しており、周りを活かす働きにも期待できる。
日本代表でも結果を残しており、6月6日に行われたW杯アジア2次予選第5節ミャンマー代表戦では2ゴール1アシストと大車輪の活躍を見せた。ペナルティエリア付近であればどんな仕事でもこなせるストライカーは、今回のゲームでどのような働きを見せるだろうか。