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Jリーグ 3か月前

覚醒中!アルビレックス新潟FW長倉幹樹の進化が止まらない「J1でも頭ひとつ抜けている」「自分は走るだけしか…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

悲願のクラブ初のタイトル獲得へ

「点を取る、という仕事も大事ですけど、守備の部分で戦う、という形が特に最後の時間帯にはとても大事になってくるので、そういう仕事も任せられていると思っています。

 準決勝の相手は川崎フロンターレに決まった。来たる10月9日の第1戦をホームで、同13日の第2戦を敵地で戦う。ガンバ大阪と対峙した2015シーズンの準決勝は、ホームでの第1戦を2−1と逆転で制しながら敵地での第2戦で0−2と敗れて、2戦合計2−3のスコアで無念の敗退を喫している。

 川崎を倒した先に待つ、横浜F・マリノスと名古屋グランパスの勝者と国立競技場で対戦する11月2日の決勝へ。そして、悲願でもあるクラブ初のタイトル獲得へ。長倉は決意を新たにしている。

「あと2つでてっぺんなので、そこは意識して目指していきたい。(優勝すれば)クラブとしてもそうですし、選手個々のそれぞれの価値というものも上がると思っているし、もちろんリーグ戦でも中位でなかなかうまくいっていないので、ひとつひとつ勝っていけるように、1週間後の試合へ向けて準備していきたい」

 ベスト4まで駒を進めたからには、国内三大タイトルのひとつ、ルヴァンカップをつかみ取れるチャンスを絶対に逃したくない。謙虚な素顔の内側に貪欲な飢餓感をたぎらせながら覚醒を続け、待ち焦がれたチャントにも後押しされる長倉にけん引される新潟が、一大勝負の秋の陣へと突き進んでいく。

(取材・文:藤江直人)

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