7位:遠藤航
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リバプール(イングランド)
市場価値:1300万ユーロ(約20億8000万円)
リバプールの新指揮官アルネ・スロットのもと、ここまでは昨季のような出場機会は与えられていない遠藤航(1300万ユーロ/約20億8000万円)が7位にランクインした。
遠藤のキャリアの中では市場価値が急上昇した時期が2度もある。1度目は4シーズンを過ごしたドイツのシュトゥットガルト時代に遡る。2部リーグから昇格して迎えた2020/21シーズンの遠藤はブンデスリーガで33試合に出場し、最多のデュエル勝利数を誇る活躍を見せると、1年間のみで市場価値は約4倍に膨れ上がり、その金額は1000万ユーロ(約16億円)に到達している。
ブンデスリーガ1年目を9位という順位で終えたシュトゥットガルトだったが、その後の2シーズンは苦しい残留争いが待ち受けていた。途中出場が多い中でも攻撃に違いをもたらしていたニコラス・ゴンザレス(3500万ユーロ/約56億円)と守護神のグレゴール・コベル(4000万ユーロ/約64億円)の移籍はチームにとって大きな痛手だったのかもしれない。チームの不調とともに市場価値も落としていた遠藤だったが、2023/24シーズンに2度目の急上昇を迎えることになる。
30歳にして初挑戦となったプレミアリーグの舞台で、遠藤はリバプールの一員として公式戦44試合に出場したことで、一時期は650万ユーロ(約10億4000万円)まで落ち込んでいた市場価値は1300万ユーロ(約20億8000万円)まで上昇した。長年アンカーのポジションで欠かせない存在として君臨していたファビーニョの穴を見事に埋めている。
今季ここまではベンチを温める機会が多くなっており、代わりにライアン・グラフェンベルフ(3500万ユーロ/約56億円)が評価を高めている。遠藤にはあまり見られない、運ぶドリブルも得意とするこのオランダ人MFはスロット監督と同郷ということもあり、コミュニケーションもスムーズに取れることは容易に想像がつく。リバプールでのレギュラー争いは厳しいものになりそうだが、試合勘の欠如が日本代表でのプレーに影響しないことを願いたい。