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日本代表 2週間前

久保建英が辿り着いた新たな境地「余裕があるので…」23歳の変化がサッカー日本代表にもたらすものとは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

攻守両面でフル稼働の活躍。「内心は『俺が俺が』ですけど」

 本来持ち合わせている”エゴ”を出すことも忘れなかった背番号20は次の瞬間、左足を一閃。待ちに待ったゴールを豪快にネットに突き刺した。時に黒子となり、汗をかいて攻守両面でフル稼働した彼に対し、伊東らチームメートが「ご褒美をあげたい」と思ったからこそ、最後の一撃が生まれたのだ。

「内心は『俺が俺が』ですけど、俺が俺が正解じゃない時もある。やっぱりチームが勝つために何が最適解かを考えることが大事。できるだけ僕が最適解だと思うプレーをいつもするようにはしています」と久保は嬉しそうに言う。自身2度目の最終予選は自然体で伸び伸びと楽しくプレーできるだろう。そんな手ごたえを本人もしっかりとつかんだのではないか。

 堂安、伊東、南野らあらゆるアタッカーたちと共存できる賢さと鋭さを改めて示した久保。彼がいることで攻撃がスムーズに回るということも証明された。それは森保監督も前向きに捉えているはずだ。この日、出番のなかった鎌田大地(クリスタルパレス)などインサイドのアタッカーを担う人材は他にもいるが、久保が今回の最終予選で主軸と位置づけられるのは間違いないだろう。

 日本の看板アタッカーとして、背番号20がどのような進化を遂げるのか。それを楽しみにしつつ、10日のバーレーン戦以降の戦いを見極めていきたいものである。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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