サッカー日本代表 最新ニュース
サッカー日本代表は9月5日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選の初戦をホーム埼玉スタジアム2002で迎えた。結果は7−0の大勝。直近2大会の最終予選は黒星スタートだった日本代表だが、今回は圧巻のゴールショーで幕を開けた。果たして、鬼門とも言える初戦を勝利した要因は何だったのか。(文:西部謙司)
▽著者プロフィール:西部謙司
1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。サッカーダイジェスト、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、「サッカー右翼サッカー左翼」(カンゼン、)近著に『戦術リストランテⅣ』(ソル・メディア)、「ゴールへのルート」(Gakken) 、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。
7−0の大勝も「拮抗した試合になると思っていた」
中国代表を率いるブランコ・イバンコビッチ監督は日本代表をよく知っている。1998年ワールドカップ(W杯)ではクロアチア代表コーチとして対戦、2006年W杯予選ではイラン代表を率いて、そして前回W杯予選ではオマーン代表監督として対戦している。イラン、オマーンでは日本に勝った経験がある。
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「日本はアジアの強豪というより、ワールドクラスのチーム」(イバンコビッチ監督)
中国代表監督は守備重視の戦いを選択した。森保一監督も「拮抗した試合になると思っていた」と話している。ところが、全くそうはならなかった。
守備固めをしたのに7失点。現在の日本に対して、ただ引いて守るだけでは何の効果もないことがはっきりしただけの試合となった。
堂安律を右ウイングバックに起用、三笘薫が左。極めて攻撃的な3−4−2−1システムの日本に対して、中国は4−4−2のブロックで低く構えていた。しかし、前半に2点を失うと後半には5バックでより守備的に。ところが、その後半に日本は5得点した。