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日本代表 3か月前

「名前だけ並べたらロマン」サッカー日本代表、久保建英は伊東純也と三笘薫との共演に何を意識する? 「うーん…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「あまり僕が、僕が、という感じでは…」

 しかし、いい意味でいまはもっと違う。2022年夏に完全移籍で加わったレアル・ソシエダでカタール大会後に目覚ましい結果を残し、右肩上がりの軌跡を昨シーズンも継続させた。主力の流出や怪我人の続出で1勝1分け2敗の12位と出遅れた今シーズンを、自虐的な表現を介してメディアを笑わせてもいる。

「僕個人としては苦しい立ち上がりですけど、(日本代表の)みんながみんな、そうじゃないので。僕の苦しんでいるところが、チームに伝染しなければいいなと思っています」

 かつて見せていた、焦りにも近いギラギラした雰囲気をまったく感じさせない。この日もゴールへの意欲を問われると、久保は「うーん、難しいですね」と熟考しながら、こんな言葉を返している。

「ないと言ったら嘘になりますけど、あまり僕が、僕が、という感じではないですね」

 チームの勝利のためならすすんで黒子に徹する、と表現すればいいだろうか。同じ流れで、トップ下として左の三笘、右の伊東と3度目の共演が実現したときの自らの役割にも、久保は次のように言及した。

「僕だけでなく三笘選手も伊東選手も個の力で突破できるので、僕が中央にいる機会があれば、その場合は使い分けというものを大事にしていきたいと思いますし、その意味でも僕が変に顔を出す必要はないのかな、と」

 元日のタイ代表戦を除いて、昨年3月に船出した第2次森保ジャパンで全シリーズに招集されてきた久保とは対称的に、三笘と伊東は今回のアジア最終予選でともに約7カ月ぶりの復帰を果たしている。

 腰を痛めた三笘は、ブライトンでの2シーズン目の後半戦をほぼ棒に振った。一部週刊誌で性加害疑惑と刑事告訴が報じられた伊東は日本サッカー協会の判断で、アジアカップを戦っていたカタールから途中離脱。東京地検に書類送検されるも8月9日に嫌疑不十分による不起訴処分が決まり、さらに所属するスタッド・ランスが今夏に実施した日本ツアーの状況を見た森保一監督が復帰させる決断をくだした。

 三笘と伊東が置かれている状況を踏まえながら、久保はこんな言葉もつけ加えている。

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