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日本代表 2週間前

サッカー日本代表、南野拓実を使わない手はない。「いつもそういう話を…」連係に自信を持つ味方とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

代表キャリアの集大成へ「特に難しさは感じていません」

 鎌田も「拓実君は点を取ることに長けている」と認めていたが、クロスへの反応、スぺースへの侵入といったゴール前の嗅覚は同ポジションの他選手たちを上回っている。仮に最前線に上田綺世(フェイエノールト)が陣取ったとすれば、彼がつぶれて南野がフィニッシャーとして異彩を放つことは十分可能だろう。

 中国は4バックがベースというが、5バック気味にして強固な守備ブロックを構築してくることもあり得る。そういう中でも、南野はライン間で味方と近い距離感で攻撃を円滑に進めて、最終的にシュートを打てるポイントまで入っていける選手。そこで仕留められるかどうかが肝心だが、今のモナコでの一挙手一投足を見れば、3年前のようなことにはならないはずだ。

「いつも9月シリーズの入りは苦労すると言われますけど、僕の感覚的にはもうシーズン3試合以上をこなして、プレシーズンをしっかりやって、身体的にも出来上がっているイメージなので、特に難しさは感じていません」とキッパリ言い切るほど、本人はスムーズに体が動く状態だという。まさに絶好調のアタッカーをここで使わない手はないのだ。

 この最終予選期間中に30代の大台を迎える南野。まさに今回は紆余曲折の代表キャリアの集大成になる。これまでも「チームを勝たせる存在になりたい」と思い続けてきたが、本当の意味で救世主になれれば、浮き沈みの多かったキャリアも報われる。

 南野らしい中央での賢いポジション取り、敵の裏をかく動き、得点の鋭さを見せつけ、まずは”鬼門”の初戦突破の原動力になってほしいものである。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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