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カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング1〜10位。最もバブリーだったクラブとは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

5位:アストン・ヴィラ(プレミアリーグ/イングランド)

アマドゥ・オナナ
【写真:Getty Images】

総支出額:1億7620万ユーロ(約281億9200万円)
移籍金最高額:アマドゥ・オナナ(5935万ユーロ/約94億9600万円)

 アストン・ヴィラは今回のランキングで5位にランクインしたことが示す通り、今夏の移籍市場に多くの資金を投じた。その総額は1億7620万ユーロ(約281億9200万円)である。

 これだけ多くのお金をかけて補強を進めた理由は、選手層の増強が急務だったからに他ならない。今季アストン・ヴィラは41年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に参戦するため、過密日程に対応するにはスカッドをこれまで以上に充実させる必要が出てくる。また、今夏の移籍市場で主力MFドウグラス・ルイスやFWムサ・ディアビを失っていた。

 CL参戦と主力の退団を受けて、ウナイ・エメリ監督は新たに8人の選手を獲得した。最も高額な支出となったのは、現在22歳のMFアマドゥ・オナナの獲得である。昨季エバートンのミドルサードで抜群の存在感を発揮していたベルギー代表MFの獲得には、クラブレコードとなる移籍金5935万ユーロ(約94億9600万円)を要したとされている。大枚をはたいたが、オナナは年齢も、実力もD・ルイスの後釜としてこの上なく相応しい選手だ。

 オナナ獲得を含め、アストン・ヴィラの今夏の補強を見ていくと、どうやら彼らの方針はスカッドの「増強」と「若返り」を同時に進めることのようだ。新戦力8人のうち7人が23歳以下のプレイヤーである。昨季のスカッドはリーグで5番目に平均年齢が高く、脂ののった選手が多くを占めていた。そのため今回の若手選手の大量獲得は、スムーズな世代交代を狙ったものと考えるのが自然だろう。

 集結した若き才能たちが、エメリ監督の下でどのような化学反応を起こすのか。今季のプレミアリーグを楽しんでいく上で、注目ポイントの1つである。

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