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カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング1〜10位。最もバブリーだったクラブとは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

8位:ナポリ(セリエA/イタリア)

アレッサンドロ・ボンジョルノ
【写真:Getty Images】

総支出額:1億4950万ユーロ(約239億2000万円)
移籍金最高額:アレッサンドロ・ボンジョルノ(3500万ユーロ/約56億円)

 8位にランクインしたのはナポリだ。1億4950万ユーロ(約239億2000万円)を選手獲得につぎ込み、7人の選手をスカッドに組み入れた。

 22/23シーズンにスクデットを獲得したナポリだったが、昨季はリーグ10位に沈んだ。特に守備面には課題を抱えており、リーグ戦の失点数が一昨季の28失点から48失点と大幅に増えている。この問題の改善を目指して、クラブはトリノからDFアレッサンドロ・ボンジョルノを3500万ユーロ(約56億円)で獲得した。また、ローマからDFレアンドロ・スピナッツォーラもフリーで獲得。ユーロ2024(EURO2024)でイタリア代表に選出された実力者たちが最終ラインに安定感をもたらすことが期待される。

 さらにナポリは中盤・前線のテコ入れにも着手している。中盤の絶対的な選手だったMFピオトル・ジエリンスキがフリーで退団したことを受けて、MFスコット・マクトミネイとMFビリー・ギルモアを獲得。そして攻撃陣にはFWロメル・ルカクが移籍金3000万ユーロ(約48億円)で加入している。ベルギー代表FWはアントニオ・コンテ監督とインテル時代に共闘しており、再びタッグを組む師弟コンビの活躍が楽しみである。

 堅実な補強を見せたナポリだったが、その一方で選手の売却という点では課題が残った。今夏選手の売却で得た収入はわずか1150万ユーロ(約18.4億円)であり、大きな売却益が見込まれたFWヴィクター・オシムヘンの売却は失敗に終わっている。

 イタリア版『スカイスポーツ』によると、ナポリはアル・アハリ(サウジアラビア)とオシムヘン売却でほぼ合意状態にあったが、ナポリ側が要求額をさらに引き上げたことで交渉は破談になったようである。チェルシーとも給与面の問題で交渉がまとまらず、結局オシムヘンはガラタサライに期限付き移籍。ナポリにとって今夏の移籍市場は後味の悪い形で閉幕した。

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