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カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング1〜10位。最もバブリーだったクラブとは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 欧州5大リーグの夏の移籍市場が閉幕した。今年も多くの選手たちが活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額の移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。今夏の移籍ウィンドーで活発に動き、最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は夏の移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で紹介する。

※情報は9月3日時点。各クラブの移籍に係る支出額はデータサイト『Transfermarkt』を参照。なお、文中の獲得選手数は、今季より自前のアカデミーからトップチームに昇格した選手を除いている。

10位:ウェストハム(プレミアリーグ/イングランド)

マックス・キルマン
【写真:Getty Images】

総支出額:1億4440万ユーロ(約231億400万円)
移籍金最高額:マックス・キルマン(4750万ユーロ/約76億円)

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 今回の「夏の移籍金総支出ランキング」における上位10クラブのうち6クラブがイングランド勢である。やはり世界最高峰のリーグとの呼び声高いプレミアリーグは、いわゆるBIG6と呼ばれる強豪クラブではない中堅クラブにも資金力がある。

 10位にランクインしたウェストハムがその良い例だ。昨季をリーグ9位で終えたウェストハムは、今季からフレン・ロペテギが監督に就任。セビージャで黄金時代を築いた新指揮官に対して、クラブは充実した夏の補強でサポートしている。

 今夏の移籍市場では、1億4400万ユーロ(約230.4億円)を投じて10人の選手を獲得した。注目ポイントは「守備陣のテコ入れ」である。ロペテギが一昨季指揮していたウォルバーハンプトンからDFマックス・キルマンを獲得し、ニース(フランス)からはDFジャン=クレール・トディボを期限付き移籍で獲得した。また、対人守備に定評のあるDFアーロン・ワン=ビサカがマンチェスター・ユナイテッドから加入している。

 他にも中盤で守備にも貢献できる選手として、レアル・べティスからベテランMFギド・ロドリゲスを獲得。怪我がちなMFエドソン・アルバレスの代役を確保することに成功した。さらに攻撃陣には、ドルトムント(ドイツ)で大一番の決定力が目立ったFWニクラス・フュルクルクら即戦力級の実力者を迎えている。

 ゴールキーパーを除く、各ポジションに充実した戦力補強を行うことができたのではないだろうか。使った金額は多いが、それだけクラブの熱意を感じる。ウェストハムはリーグ随一の「曲者」として強豪クラブを悩ます存在になるかもしれない。

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