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五輪では圧巻も…。A代表で影が薄かった日本人選手(5)W杯やアジア杯とは無縁…。ロンドンを驚かせたスピードキング

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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世代別のサッカー日本代表で活躍したのち、A代表でも中心選手に成長する選手は多くいる。一方で、世代別代表で存在感を放ちながらも、A代表にうまく定着できなかった選手も枚挙に暇がない。今回は、五輪代表として期待を集めながらも、その後苦しんだ選手をピックアップして紹介する。(データは『transfermarkt』を参照)

FW:永井謙佑(ながい・けんすけ)

ロンドン五輪U-23日本代表の永井謙佑
【写真:Getty Images】

生年月日:1989年3月5日
五輪での成績:6試合2得点0アシスト(ロンドン五輪)
A代表通算成績:12試合3得点1アシスト

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 永井謙佑は、福岡大学在学中の2010年にサッカー日本代表のA代表デビューを飾った。大学卒業後に名古屋グランパスに加入して存在感を示し、2012年のロンドン五輪(ロンドンオリンピック)のメンバーに選出された。

 永井は、グループリーグ第2戦のU-23モロッコ代表戦で最大の武器である爆発的なスピードを活かした抜け出しから得点を決め、1−0の勝利に貢献すると、準々決勝のU-23エジプト代表戦でもゴールを挙げた。得点力だけでなく、守備時は激しいプレスで相手にプレッシャーをかけ続けられる選手で、エースとして頼りにされていた。2013年にベルギーのスタンダール・リエージュへの移籍が決まったことも、ロンドン五輪での活躍があったからこそだろう。

 しかし、20歳でデビューしたA代表ではなかなか定着できなかった。ベルギーでは思うような活躍ができなかった永井は、半年後に名古屋に復帰したあと、再びJ1リーグで活躍すると、2015年はA代表から声が掛かることが多くなった。この年はEAFF E-1サッカー選手権と国際親善試合の計5試合に出場したが得点は決められなかった。日本代表には、浅野拓磨や前田大然のように、永井と同じようにスピードを武器とするアタッカーがいるため、アピールに失敗すれば呼ばれなくなるのは仕方のないことかもしれない。

 A代表として12試合に出場して3得点を決めているというのは、一般的に考えれば十分に立派なことだが、ロンドン五輪での存在感を考えると、A代表では輝けなかったという評価になるだろう。FIFAワールドカップやAFCアジアカップでは日本代表に入っておらず、A代表で大舞台を戦っていないことも事実だ。

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【了】

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