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フォーカス 3か月前

遠藤航もピンチ!? かつて“新監督”の元で冷遇された欧州日本人6人。監督交代により運命を変えられた男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:久保建英(くぼ・たけふさ)

マジョルカMF久保建英
【写真:Getty Images】

当時の監督:ハビエル・アギーレ(マジョルカ)
共闘期間:2022年3月~2022年5月
リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト

 久保建英は2度に渡るマジョルカ在籍期間で得点やアシスト、そしてチャンスクリエイトの面でチームに貢献していた。ところが元日本代表監督でもあるハビエル・アギーレの就任によって露骨に出場機会を減らすことになる。

 アギーレがマジョルカの監督に就任する以前の久保は多くの試合でフル出場するなど、チームの中心選手としてプレーしていた。ところがチームを勝利に導くような活躍は披露することができておらず、第29節終了時点で1得点1アシストと数字を残せていなかった。

 メキシコ人指揮官がマジョルカの監督に就任していた時点でチームは降格圏の18位に沈んでおり、目の前の目標である残留に向けて「堅守速攻」を戦い方のベースにする。戦い方を5バックへと変更し、カウンターサッカーで1つでも多くの勝ち点を稼ぐやり方で残留を目指した。

 この戦術変更の餌食となったのは久保だ。日本代表MFは縦に速く攻めるのではなく、自らがボールを持ってリズムを作りたい選手で、アギーレ体制では多く序列がダウン。残留が懸かった最終節オサスナ戦に関しては出番すら訪れなかった。それでもアギーレ監督はラスト3試合を2勝1分で終えたことで、就任当初の目標であった残留を達成。日本のサポーターからすると皮肉なことに、“至宝“を主力から外したことが結果へと結びつく形となった。

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