19位:北海道コンサドーレ札幌
監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ
順位:20位
成績:勝ち点22/得失点-23
北海道コンサドーレ札幌は前半戦に勝ち点を落とし過ぎてしまったが、奇跡の大逆転残留を果たすため、この夏に多くの選手を獲得した。その選手たちの躍動もあって、攻撃力を取り戻したことは間違いない。前進/回避の局面において大﨑玲央とパク・ミンギュのもたらす影響力は多大なもので、相手を止めたり動かしたりしながらボールを運ぶことができる。だからこそ、センターバック(CB)の攻撃参加や即興性のある攻撃を繰り出せるようになって、本来の破壊力を取り戻すことができた。
鈴木武蔵の復活もチームに勢いを与えているのは確実で、怪我から復帰した青木亮太の存在もチームの復調を支えている。ジョルディ・サンチェスの基準点となれるプレーも前進に困ったときの逃げ道として機能していきそうな予感がある。また左右のウイングバック(WB)の仕掛けのタイミングもかなりよくなっている。彼らが前向きにボールを持つことが可能になったときの外側CBの攻撃参加も、WBの仕掛けを支える大きな効力を発揮している。この攻撃参加を支えるのがやはり土台の安定だ。この土台の安定と共に今、札幌は調子を取り戻している。
もちろん、残留は難易度の高いミッションだが、残り10試合で勝ち点7差まで詰めることができた。攻撃は最大の防御。「相手よりも多くのゴールを」で大連勝を飾ることができれば、奇跡の大逆転残留も不可能なものではない。