フットボールチャンネル

Jリーグ 3か月前

「その状況に苦しんでいる」鹿島アントラーズに立ちはだかった2つの敵。三竿健斗が痛感「だから攻撃が遅くなる」【コラム】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「彼らがどうプレーしたいのかが伝わってきた」

「彼らはカウンターアタックを待っているように感じた。ボールを失うと、いつも山見(大登)が僕のスペースの隣にいて、木村(勇大)も僕の後ろにいて、彼らが何を狙っていて、彼らがどうプレーしたいのかが伝わってきた」

 三竿は、鹿島も全体が間延びしていくにつれてチャンスを作れたことを認めつつも、自分たちは予想を上回るプレーを見せていく必要性を感じている。

「今ではどのチームも我々のプレーを知っていると思うので、後ろに下がって構えている。だから攻撃が遅くなる。今、我々はその状況に苦しんでいるし、これはなんとかしなければならない」

 まだ今シーズンは10試合が残されているが、少なくともあと数週間は暑さが和らぐことはなさそうだ。鹿島が2016年以来初のリーグタイトルを獲得するには、ミスを許す余地がますます少なくなっていることを三竿は理解している。

「我々はすべての試合に勝たなければならない。我々にとって最も重要なのは最後の10試合か5試合だと思うので、どうすれば勝てるのかを見つけなければならない。一度リズムをつかめば、チームワークが良くなるし、勢いに乗ってこの状況を乗り越えられると思います」

 近年のタイトル争いをしているチームは、ただライバルと対戦するだけではなくなっている。11月に栄光を勝ち取るために戦い続けるには、灼熱の気温という新たな敵とも戦わなければならない。

(取材・文:ショーン・キャロル)

【関連記事】
【2024年】J1リーグ戦力総合評価ランキング1~10位。優勝候補はどこだ? 全20クラブを格付け!
なぜ転落…。 日本の「消えた天才」サッカー選手10人
Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング。人気や育成、成績など各指標からJ1~J3全60クラブを順位化

【了】

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!