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Jリーグ 3週間前

長谷川元希にはアイデアがある。アルビレックス新潟MFは悔しさも怒りも受け止め、前を向く「そういう面をもっと…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 野本桂子 photo by Getty Images

「そういうところには、期待しています。いつも」(松橋力蔵監督)

 ここ5試合は左サイドハーフとして、谷口海斗と定位置を競っている。町田戦では長谷川がスタメンだったが、「海斗くんは前節(福岡戦で)、いいパフォーマンスをしていましたし、点も決めている。それでも自分をスタメンに起用しているっていうことは、少なからず、自分のアイデアに期待してくれていると思うので、そこに応えたい」と長谷川は言う。

 あらためて松橋力蔵監督に聞いてみると、やはり「インサイドでの仕事もできますし、サイドで起点になって時間を作ることもできる。相手の中央にできるスキをしっかりと突くアイデアを持っているので、そういうところには、期待しています。いつも」と明かした。

「甲府時代に3年間、自分が中心となってやっていましたが、新潟に来てからは、そうもいかない。なんなら、自分よりクオリティーが高い選手も多くいるので、自分がそういうふうになっていくには、やっぱり結果を残さなきゃいけない」という葛藤もある。

「ボール持ったときに、自分がうまくいっているときは生き生きしてやれているんですけど、うまくいかないときは、周りに気を遣いながらやっているなっていうのは、最近感じてきているので……。いい意味で気を遣わないで、もっとアグレッシブになってもいいんじゃないかなとも思うので、そういう面をもっと出していけたらなと思います」と、現状を受け止め前を向いた。

 名古屋戦に向けて、「今は守備がいい感じなので、しっかり抑えながら、相手のスキを狙って攻撃できればいいなと思っています」と長谷川。次は攻撃的な持ち味を解放し、自身とチームのきっかけとなる一撃を狙う。

(取材・文:野本桂子)

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【了】

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