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補強ド下手くそ!? アーセナル歴代大損移籍6選。高く買ったのに…。活躍できず安値で売却せざるを得なかったのは?

シリーズ:歴代大損移籍6人 text by 編集部 photo by Getty Images

DF:シュコドラン・ムスタフィ(元ドイツ代表)

シュコドラン・ムスタフィ

【写真:Getty Images】

生年月日:1992年4月17日
獲得額:4100万ユーロ(約65.6億円)
放出額:フリー
差額:約65.6億円

 シュコドラン・ムスタフィは2014年夏に行われたブラジルワールドカップ(W杯)で世界一のメンバーとなり、その直後に移籍したバレンシアでも大きく評価を高めていた。これに目を付けたアーセナルが2016年夏に4100万ユーロ(約65.6億円)の移籍金で獲得に成功している。

 当時のアーセナルのセンターバック(CB)は選手層が薄い上に高齢化が進んでおり、ムスタフィは怪我のためにシーズンの大半を離脱していたペア・メルテザッカーの代わりにレギュラーに定着。準決勝と決勝は怪我のために出場できなかったが、1年目からFAカップのタイトルを獲得し、監督がウナイ・エメリに交代した後もクラブ記録となる公式戦22試合無敗を打ち立てる一員となった。

 ところがムスタフィはいわゆる“古典的”なCBでエメリ、ミケル・アルテタという最終ラインからのビルドアップに重きを置く監督の下ではボール出しでのミスが目立つように。徐々に序列を下げると、アルテタ2季目の2020/21シーズンはほとんど出場機会を得ることができず、冬の移籍市場で契約解除の末にフリーでシャルケへと移籍した。

 獲得時にバレンシアへ支払った4100万ユーロ(約65.6億円)の移籍金がそのまま放出時との差額となる格好となってしまった。

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