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Jリーグ 2か月前

青木義孝がV・ファーレン長崎を一変させる可能性がある。J1昇格へ正念場、新加入DFの「吸収」と「還元」【コラム】

シリーズ:コラム text by 椎葉洋平 photo by Getty Images

100%の実力を発揮できているとは言い難い。なぜなら…

 1-2とリードを許して以降、長崎は両サイドを起点に同点・逆転を目指して山口ゴールへと迫った。青木も何度もサイドを駆け上がり、アタッキングサードで何度もパスを受けた。ところがチーム合流から1か月も経っていないこともあり、周囲との流動性を欠いてしまう。堅実に味方へ展開する、もしくはクロスを供給するという選択を選ぶも、好機を生み出すことはできなかった。

 青木自身も以前から「攻撃の連係のところはウイングの選手だったり、ボランチの選手だったりと上手く連係をとって、僕自身もクロス上げたり、シュートまで行けたりという形を作っていければなと思います」と攻撃面の課題を挙げており、勝負を左右する高品質のクロスやシュートを身に付ける必要がある。

 それでも、右サイドバックに安定した守備をみせられる、サイドバックを本職とする選手が加わったことは大きい。「(青木)義孝が本当に安定してプレーしてくれれば、(増山)朝陽を前で使える」と下平監督もその意義を語る。

 ただし、現時点で100%の実力を発揮できているとは言い難い。なぜならば、右利きではあるが実は右サイドバックでの経験が少ないから。学生時代は左サイドハーフがメイン、プロ入りしてからは左サイドバックを本職としつつセンターバックも務めていた。

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