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Jリーグ 3か月前

青木義孝がV・ファーレン長崎を一変させる可能性がある。J1昇格へ正念場、新加入DFの「吸収」と「還元」【コラム】

シリーズ:コラム text by 椎葉洋平 photo by Getty Images

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 明治安田J2リーグ第28節、V・ファーレン長崎はホーム・トランスコスモススタジアム長崎でレノファ山口FCと戦い、1-2で敗れた。長崎は先制したものの、後半に2失点を喫して逆転負け。J1昇格の正念場に立たされた長崎で存在感を放つ青木義孝は、チームになにをもたらしているのか。(取材・文:椎葉洋平)

右サイドバックの起用に悩まされたV・ファーレン長崎

青木義孝
【写真:Getty Images】

 リーグ戦での未勝利が続きJ1自動昇格圏から遠ざかりつつあるが、間違いなく収穫もある。そのうちの1つは、7月30日にJ1・FC町田ゼルビアから期限付き移籍で加わった青木義孝が、試合を経るごとに特長を発揮していることだ。

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 今季のリーグ戦ではある程度メンバーを固定して戦ってきたものの、V・ファーレン長崎は右サイドバックの起用法には悩まされてきた。開幕時のファーストチョイスは、6シーズンぶりに長崎へ復帰した飯尾竜太朗。第3節・清水エスパルス戦でアシストも記録する上々の滑り出しだったが、第6節・ヴァンフォーレ甲府戦で負傷。右前十字じん帯断裂および右膝外側半月板断裂という大怪我を負い戦線離脱を余儀なくされる。

 その穴を埋めたのは、大卒ルーキーのモヨマルコム強志。圧倒的なスピードと恵まれた体格を合わせ持ち、出場機会を得て急激な成長を見せたが、他方で守備の対応と連戦を戦ううえでのコンディション調整に苦しみ徐々に出番が減少。8月15日には、一層の成長を求め藤枝MYFCへと育成型期限付き移籍を選択した。

 続いてこのポジションで起用されたのは増山朝陽。開幕戦から継続して右ウイングで出場を続けていた推進力に優れるアタッカーを一列下げ、抜群のスピードと運動量を誇るマルコス・ギリェルメを右ウイングに当てはめることで縦に速い攻撃を実現した。

 一方で増山は173cmと高さがある選手ではないことから、徐々にそこを狙われる試合が増加。ウイングでの出場時ほど特長を発揮するのも難しかった。そんな時、夏の移籍市場で青木がJ1の町田から加入することになる。

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