3位:ガンバ大阪
監督:ダニエル・ポヤトス
順位:5位
成績:勝ち点48/得失点+10
ダニエル・ポヤトス監督2年目の今季、ガンバ大阪は我慢に我慢を重ねた昨季の経験を活かしている。そして、今季の補強もしっかりと当たっている。
J1リーグで最もゆったりプレーすることができる優雅なチームで、オープンな展開になることも少なく、守備が安定している。ここまで失点数がリーグで最も少ないことにも頷ける。さらに崩しの切り札として宇佐美貴史が好調を維持していることもここまで順位を上げ、リーグ優勝に十分手が届く位置にいる大きな理由だろう。
とはいえ、25節のFC東京戦から28節のアビスパ福岡戦では課題も露呈している。サイドバック(SB)の背後をどう考えるかに、失点が重なっている原因がある。SBやウイング(WG)が幅を作りながら相手を広げつつ、宇佐美や坂本一彩、山田康太のプレーエリアを確保していたときに比べると、現状はかなり流動的になっている。いわゆる移動コストが増えてしまった分、トランジションや自分達の立ち位置が整う時間を作り出すことに苦戦している。
ここから優勝を掴み取るために得点数の増加は必須事項だが、本来の守備の堅さとポゼッションを取り戻したいところだ。とはいえ決定機が少ないわけではなく、あとは精度の問題の部分もある。少しの運を手繰り寄せ、引き分けを勝ちに、負けを引き分けに、地道に積み上げていきたい。